デジタルアナリティクスの必要性と概要-1

まず、デジタルアナリティクスとはなんなのかって話ですが、
今日、顧客行動の変化によってデータ測定のあり方は大きく変化しています。

その説明をする前に
あらゆる規模の企業に影響する３つの傾向を確認してみましょう。

1. webの普及で世界の情報やメディアを誰でも手軽に利用できるようになった
2. モバイルの普及で世界中の人が２４時間つながれるようになったこと
3. クラウドコンピューティングでほぼ無限の処理能力を安く利用できるようになったこと

です。
1.2.の傾向によって消費者の行動は大きく変わりました。
レビューや友人や専門家による推薦、在庫情報価格比較等
かつていない豊富な情報をユーザは瞬時に手に入れることができます。

同時に、企業もクラウドコンピューティングでかつてない大量のデータを分析できます。

一方で、
データの収集・配布のインフラや分析・解釈のスキルがなければ
顧客を理解し、繋がりを築くために必要なwebの施策を決めるのは難しいです。

適切な人材、プロセス、技術で顧客との関係づくりの方法を模索し
それらの方法の効果を測定し
データに基づく最適な施策を行う必要があります。

そこでデジタルアナリティクスの出番です。

「デジタルアナリティクス」とは。
avinash kaushikの定義を見てましょう。
Digital analytics is the analysis of qualitative and quantitative data from your business and the competition to drive a continual improvement of the online experience that your customers and potential customers have which translates to your desired outcomes (both online and offline). Source: Avinash Kaushik

自社と競合他社の、質的・量的データの分析を通して
顧客及び見込顧客に提供するオンライン環境を絶えず改善し、
オンライン・オフライン両面で成果を高めることである

です。
これを元に、デジタルアナリティクスの要点を確認しましょう。

もっとも重要な要素である顧客を見てみましょう。
マーケティングで重視されていた目標到達プロセスという概念では
顧客との接点を段階別に捉えます。
1. 認知度向上
2. 関心の獲得
3. 見込顧客との接触
4. コンバージョンへの誘導
5. 顧客との関係維持です。
しかし消費者が力を持つ現在この直線的なモデルでは十分ではないです。

主導権はユーザにあります。
強い力と幅広い選択肢を持つ現代のユーザーの
購入プロセスの起点はさまざまです。
マーケティングの仕事はこの新しい力学を捉え
ユーザーの現れるポイントと最適なメッセージを割り出すことです。

そのために、ユーザーが使用するここの経路や個別のデバイスではなく
ユーザ自身を分析することが重要です。

接触のスピードや時期を決める主導権が
ユーザーへと映る中
自社の活動の成果を把握するために必要なのは
利用しやすく、信頼でき、総合的かつリアルタイムな顧客分析です。

次回は質的と量的な分析からこの続きを書きます。

(※このブログはAnalytics Academyの日本語翻訳を記載していっているものです。)